【摂食障害克服までの道】過食症から回復した10年間の記録

こんにちは。安藤しずきです。
私が摂食障害(過食嘔吐・非嘔吐過食)だった頃、ある方の克服体験談にとても力をもらいました。
克服した人がいるんだ!という希望が持てたことももちろんなのですが、その方が克服に向かう過程で
どのような出来事があったのか
どのように両親と向き合ったのか
どのように自分の心と向き合ったのか
そのことが詳細に書かれていて、とても勉強になったのです。
いつか私が克服した時には、この体験がどなたかのお役に立てるといいな。そんな思いをずっと持っていました。
10年かけて過食症を症状ストップまでこぎつけ、その後UMIとの出会いで生きづらさを卒業し、再発不安もなくなるほどにまで回復することができた私の体験談を書いていきたいと思います。
今、摂食障害に悩んでおられる方のヒントになるところがありましたら幸いです。
過食をやめたいのにやめられないとき、本当に必要なもの
私は摂食障害だった当時、「幸せになりたい」なんて思えませんでした。
ただ、
普通に食べて
普通に寝て
普通に起きて
普通に学校や会社に行って
普通に友だちと遊んで
普通の日常生活が送りたかった。
当時の私にとってはこんなことが夢のようでした。
毎朝思うんです。「今日は絶対過食しない!」って。
どんなに強く思っても一度食べ始めると簡単にストッパーが外れてしまう。
意志の弱い自分が情けなくて恥ずかしくて
死にたい、と具体的に方法を考えたりはしなかったけれど
生きてる意味ないな。消えちゃいたいな。と、常に思っていました。
私の場合、痩せたくて始めた過食嘔吐でしたが次第に吐けないことが増えていき、どんどん太っていきました。
無駄に食べて無駄に太って、どんどん自分の理想とはかけ離れた体形になっていって、むくみのせいでいつも顔ぱんぱん。
この姿を人に見せたくない、という理由で約束をキャンセルしたことは数え切れません。
いつか私、友だちいなくなるな。
こんな奴、誰が一緒にいたいって思うねん。
私ってほんとに不要な存在。
世の中には食べられなくてつらい思いをしてる人がたくさんいるのに、こんな罰当たりなことして私って生きてるだけで迷惑。
両親もこんな娘、いなくなってほしだろうな。
こんな思考がしみついて、もうここから抜け出すことなんてできないのかもしれない、摂食障害の克服なんて無理、どうにでもなれと、諦めかけたこともありました。
でも今、あの当時夢みたいに思っていた「普通」が毎日あります。
あの時からは想像もできないくらい穏やかで幸せです。
今の私が言えることは、摂食障害を克服したいのにできないのは意志が弱いからではないということです。
摂食障害だった当時にカウンセラーさんからかけられた言葉や、読んだ本なんかにも、この言葉はありました。
でも、受け入れられなかったんです。
意志が強かったらすぐ治るはず。
こんなことしてるって知ったらみんな私のことバカにするに決まってる。
こんなの、ただのなぐさめ。
そう思っていたからです。
でもほんとに私、意志の力で克服したわけではありません。
克服したい!という思いは必要です。これはすごく大事です。
でも、克服していく過程で強い意志とか根性は必要ありませんでした。
克服すると自分で決めたら必ず克服できる
そう思っています。
摂食障害(過食嘔吐・非嘔吐過食)克服までの道 もくじ
※ただいま随時更新中
第1話は、「摂食障害になる直前のこと」です。